私も一応100キロウォーカーなんで、恥ずかしい?
ライオンの檻から解放さる頃
嫁「マカロニ刑事が冷蔵庫にあるからお昼カレー🍛と食べりーねー」
まぁ若い人にはわからない日本語だろうが、夜勤明けでアドレナリンが上がりまくっている私にしてみれば、最高の親父ギャグで疲れも吹き飛ぶ!
まぁ、普段だったら疲れは出るだろうが!
このカレーは先月同様、月末で何時に帰宅出来るかわからない嫁からの指令である!
私「あんたがカレー作ったっちゃろー」
愛娘「うん、でも作りすぎちゃって〜」
と言葉とは裏腹に何も困ってなく、どこか照れているような、嬉しいような!そぶりだ。
まぁそれはそうだ、夫が夜遅く、3週間ぶりに出張からの帰宅、気合いも入るし、味見味見の繰り返しでは自然に量も増えて当然だ!
まだまだ新婚、100年後もこの調子で行ってもらいたいと願うオジ〜だった!
愛婿の今回の帰省は、次女の「お宮参り」が目的の1つ、初主演の愛孫はもちろんのこと、参加者全員が出来るだけの容姿を整える!
その①マサ子さんの場合
仕事を終え、自宅に戻り玄関を開けた瞬間!マサ子さんと鉢合わせる、私が「ただいま〜」といい合わせない内に!
マサ子さん「黒くなった!真っ黒やろ!坊ちゃんごとなってから!」と笑顔で外に出て行った。
・・・私が何の意味か聞く前に姿を消した?
ただ、ニコニコしていたから、何か嬉しいんだろうけど!
後ほど嫁に聞くと、「パーマ屋さんに行って、黒くしてち頼んだら、黒くなった」との事。
・・・当然だ。
まぁ、そこそこ気に入ってるんだろう。姿を消したのは、近所にお披露目がてらの散歩か!
その②嫁の場合
マサ子さんとパーマ屋に行き、髪を染め、長さも短くなっていたと思う!いや、短くなっていた!多分短くなっていた!違うといけないので、長さには触れなかった!私は近眼&老眼である!
その③愛娘の場合
いつもより気合いの入った、本物ではない、まつ毛!私の世代では、誰もが憧れた「メーテル」を彷彿とさせる長さだ!
・・・とはいえ、かく言う私も少しだけ伸びた、側頭部を気合いの五厘にかり、当日はほとんど着ることの無いスーツに袖を通して準備万端だ?
うん?なんかくっつく?
なんか、モモタンの所からフクラハギにかけてくっつく?
・・・静電気?
今まで1度もスーツを着て、静電気だった事は無い!昔昔はスーツ仕事だったがそんな事は無かった!
・・・あー私も年をとって、カラカラの肌になり静電気マンになったんやなぁとオジ〜を感じた!
支度でバダバタしている嫁に「なんか静電気のスプレーあったろ?貸して」
嫁「あるよ〜ちょっと待って〜!」
再び嫁「アッ!それ家の中でふったら、息が出来んごとなるき、外でふってねー!」
・・・?
・・・まぁ
・・・当然の事だが!
私が振りたいのは、ズボンの中!
・・・イヤイヤ待てよ!
とりあえず、脱いでいたジャケットを羽織って、辺りを見渡して、速攻でベルトを取り、チャックを全開にして、シュー!
私は変態ではありません!
再び辺りを見渡して、準備完了です!
おごそかな雰囲気の中執り行われた神事、グッスリと眠っている主役に降り注ぐ鈴の音と白く長い紙のすれる音が、この子達の将来もなんだか穏やかな気がして、久しぶりに酒が飲みたくなる!
愛婿のお父さんの御厚意にて地元の敷居の高い割烹にてフンダンニ呑みまくる!
私、酒が入ると満腹中枢が破壊され、やたらと腹が減る!魚が大好きな上の愛孫に身をほぐしながら、自分の口の中へ、愛婿のお父さんの分も小皿に取り分けながら自分の口の中へ!いつしか取り分け用の箸で食べていた。
時折、主賓の寝顔を肴に酒を飲む!
最高のひと時を過ごし、自宅に戻る前に二日酔いになる!
愛婿だけが家路につく時間が近くなる。まだまだ幼く離れる意味さえわからない子を、事あるごとに抱きしめ、別れを惜しむ愛婿!
笑いと笑い、笑顔と笑顔の間のタメイキが聞こえるかのような時間が次第に増える。
列車がホームに入って来る。
愛婿「アンタもパパと一緒に帰る?」
首を横に降る愛孫
笑いながら列車に乗り込む愛婿!
意味もわからずバイバイと静かな手を振る、愛孫と・・・愛娘・・・。
「白線の内側までお下がり下さい」
何度も何度も体験したが、もっと笑えるようなアナウンスは出来ないものか?
・・・愛娘の顔・・・見れない。
ドア越しの愛婿、愛娘にOKのサイン
・・・2人だけの合図
父親としては、なんだか悪いような気がして、見なかった事にしよう。
・・・息子よ!なるべく早く帰っておいで!
愛娘「眼鏡忘れたち!ちょっと携帯貸して!」
私「ハァ?」
・・・20分後、息子は帰って来ました。
私、生まれ変わったら視力3.1になります!
ただ、息子も愛娘も愛孫達も苦しい別れをまた体験せざるを得ませんでした。
・・・また、忘れ物すればいいのに。